21歳になりました

21歳の誕生日
こちらフランスは外出禁止15日目。そして今日は娘の21歳の誕生日です。今年はこの時期が大学の春休みなので本当ならリヨンに帰って来る予定でした。しかし、3月に入りイタリアで新型コロナウイルスの爆発的な感染が始まり、その影響がフランスにも出始めた頃、つまり、まだ警戒レベルが第三段階に上がる前の段階で、このままだと月末には身動きが取れなくなるだろうと予測ができたので、娘に帰って来ないように説得しました。
旅費を少しでも浮かせるためにキャンセルできない安いチケットを買っていた娘は、はじめはお金が無駄になると言ってとても残念がりました。でも、お金よりも命の方が最優先です。チケット代が欲しいならその分をあげても良いから今は諦めて、感染が終息して落ち着いたら帰って来なさいと言い聞かせました。加えて、もし無事にフランスに帰って来れたとしても、場合によって待っているのは2週間の自宅待機。或いは旅の途中で感染してしまうかも知れない。しかも感染拡大によって下手をするとイギリスに戻れない、戻れたとしてもまた2週間の自宅待機を課される、更に最悪の場合は… と心配は尽きませんでした。
家から出ないことが自分や家族、周囲の人にとっていかに重要かを分からせるのは決して容易な事ではありませんでしたが、最後には事態を理解してくれたようです。

案の定、それから1週間もするとフランスは警戒レベルが第三段階に上がり国境閉鎖とともに外出禁止令により外出が最小限に抑えられてしまいました。これにより鉄道・飛行機もキャンセルを余儀なくされ、結局、キャンセル不可能だった娘のチケットも払い戻されることになりました。

また、この時点でイギリスはまだ感染者数が千人にも満たない状況でしたが、それもあっという間に2万4千人を超えてしまいました。既にイギリスも国境封鎖してしまったので出国は可能ですが入国はとても厳しい状況のようです。幸い娘の住む街はまだ感染者数が二桁台前半に留まっていますが、それでも毎日少しずつ増加しており、大学の授業もオンラインに切り替わり、アルバイト先も休業しているので、当分の食料・生活必需品を買ってアパートから出るなと言い聞かせてました。

写真は娘に送った小包に入れたプレゼントを開ける様子をビデオメッセージで送ってきたところをキャプチャーに撮ったものです。
実はこの小包も送るのが大変だったんです。まだ外出禁止令が出される前に郵便局から送ろうとしたのですが、その時には既に郵便局は小包は受け取らない状況でした。
窓口前の行列が予想されたので、郵便局のサイトで料金を前払いして赴いたのですが門前払いを食らいました。受け付けないのならサイトでもラベルの発行も停止すべきなのに、未だに平常通りですよ。幸い、払済ラベルは1週間有効で、未使用の場合はその後に払い戻しが可能なので無駄にならず助かりました。
結局、民間の国際宅配便でこの状況下でも取り扱っているところがまだあったので、これを利用しました。これに関しても一騒動あったのですが、無事に娘のところに届けられたので説明は割愛します(笑)。

日本の感染者数も2千人を超え、不要不急の外出自粛を求めた東京都の感染者数もこの数日であっという間に500人を超えてしまいましたね。これからが本当に心配です。どうか日本の皆さんもくれぐれもお気を付けてお過ごしください。

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