『コクリコ坂から』観た。

コクリコ坂から夏休みに入って2日目の夜、昨夜は皆でジブリの『コクリコ坂から』を観ました。
平凡な日常の中で起こる様々な出来事。しかし、その背景には太平洋戦争敗戦から奇跡の復活を遂げた日本の姿があり、東京オリンピックを翌年に控えて更に活気付く日本、また、学園闘争等々、あの時代を象徴する出来事が上手く再現されていますね。
アニメとしての動きは全体的に少ないけど、それでも絵はやはり丁寧で綺麗ですね。また、登場人物のセリフは決して多くないので、人によっては素っ気なく感じるかも知れません。しかし、それによって観る側に考える間を与え、ストーリーを組み立てるゆとりを与えます。もしかして作品の評価が人によってかなり違うのは、この辺も少しは関係するのかも知れませんね。
作品の出来栄えは、アニメと言うよりはより映画に近く、面白いと言うよりは心に残る名作。まるで小津安二郎の映画を観る時と同じような感覚を覚えました。

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